日経225ミニ・先物の「サーキットブレーカー」とは

2009年5月21日(木)

日経225には相場の急激な変動を抑制する目的で、

「値幅制限」、「サーキットブレーカー」という2つの措置があります。

 

値幅制限とは、ある値幅以上に相場が動いたときに、その日の取引を終了するルールです。

値幅制限に引っかかって、その日の取引が終了になることを、「ストップ高」、「ストップ安」といいます。

この値幅は、前日終値に対して概ね2割程度の設定になっています。

値幅制限の半分の変動があった場合は、サーキットブレーカーが発動され、

15分間取引が中断されます。

なぜこのような仕組みがあるのでしょうか?

相場の急激な変動から投資家を守るためです。

「値幅制限」「サーキットブレーカー」とも、相場の変動がある一定の幅を超える場合、

相場が過熱しているとみなして取引を一時中断し、投資家の心理を抑制させるための緊急措置です。

サーキットブレーカーが発動する基準値段と、値幅の関係は次のようなものとなっています。

基準値段(前日終値)

変動幅

第1値幅

第2値幅

7,500円未満

上下 500円

上下 750円

7,500円以上10,000円未満

〃    750円

〃  1,100円

10,000円以上12,500円未満

〃  1,000円

〃  1,500円

12,500円以上17500円未満

〃  1,500円

〃  2,250円

17,500円以上22,500円未満

〃  2,000円

〃  3,000円

22,500円以上27,500円未満

〃  2,500円

〃  3,750円

27,500円以上32,500円未満

〃  3,000円

〃  4,500円

32,500円以上37,500円未満

〃  3,500円

〃  5,250円

37,500円以上42,500円未満

〃  4,000円

〃  6,000円

42,500円以上

〃  4,500円

〃  6,750円

・中断措置は1日1回限り
・午後2時45分以降は中断を行わない
・午前立会終了15分前に中断する場合は、午前立会終了時まで
・日経225先物取引が中断した場合は、ミニも中断

 

サーキットブレーカー、値幅制限とも前日の終値を基準に計算するので、

大幅なギャップアップやギャップダウンで始まった時はその値幅も加えられます。

サーキットブレーカーが実際に発動されたのは、過去5回程度と多くはありません。

私も、取引中に一度だけサーキットブレーカーが発動したことを経験しています。

ザラバのチャートが突然動かなくなりました。

思い当たったのが、このサーキットブレーカーでした。

500円も動いていないのに?・・・その日はギャップアップでの上昇幅が非常に大きかったのです。

あまり動いていないのに、サーキットブレーカーが発動した場合は、

大幅なギャップアップまたはギャップダウンとなっているかもしれないので

よく確認してみましょう。