日経225ミニ・先物での「追証」

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物では証拠金に不足が発生すると、取引を続けることができません。

不足した分の証拠金を追加で入金することを「追加証拠金」といい、

「追証」(おいしょう)とも呼ばれています。

追証が発生したときは、証券会社から電話または取引システムの画面上に表示する

などの方法で通知されます。

このような仕組みは、同じ証拠金取引であるFX(外国為替証拠金取引)でも同様です。

FXの場合は、「マージンコール」ということもあります。

日経225では、後場が終了した時点でポジションの損益が評価され、

このときに証拠金に不足が生じていた場合は、翌営業日の正午までに

不足分を入金する必要があります。

もし追加で証拠金を入金しない場合は、ポジション決済して損失を確定させる必要があります。

もし不足分の入金をせず、ポジションの決済もしない場合は、証券会社の判断により、

すべてのポジションが強制的に決済されることになります。

注意が必要な点は、必要証拠金額だけを口座に入金して取引した場合、

ほんの少しでもマイナス評価なれば追証が発生するということです。

証拠金額を割り込んでしまえば新規の取引はできません。

●「追証」は恐い?!

「追証」が発生すると怖いということがよく言われます。

損が拡大していることや、資金を追加しないと取引が続けられないこと、

入金しても、また追証が発生する可能性があるからです。

しかし、「追証」は、本来投資家を守るための仕組みです。

もし「追証」がなかったらどうなるでしょうか?

損失は際限なく拡大していきます。

自分の建てたポジションまで日経平均価格が戻ってくる保証はどこにもありません。

追証は、投資家の損失拡大を防ぐための「警告」ともいえます。

リスク管理上は、追証が発生するまでポジションを持つのは好ましい方法ではありません。

追証が発生したということは、大きな損失が進んでいるか、

証拠金がもともと少なかったか(つまり、レバレッジが高すぎた)のどちらかなのです。

追証が発生する前に、損が小さいうちに早めにポジションを決済する、あるいは余裕をもった

レバレッジで取引するのが正しい対応といえるでしょう。