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日経225ミニ・先物の「サーキットブレーカー」とは

2009年5月21日(木)

日経225には相場の急激な変動を抑制する目的で、

「値幅制限」、「サーキットブレーカー」という2つの措置があります。

 

値幅制限とは、ある値幅以上に相場が動いたときに、その日の取引を終了するルールです。

値幅制限に引っかかって、その日の取引が終了になることを、「ストップ高」、「ストップ安」といいます。

この値幅は、前日終値に対して概ね2割程度の設定になっています。

値幅制限の半分の変動があった場合は、サーキットブレーカーが発動され、

15分間取引が中断されます。

なぜこのような仕組みがあるのでしょうか?

(さらに…)


日経225ミニ・先物の魅力(2)メリット

2009年2月21日(土)

・小額の資金でもレバレッジ効果が狙える

日経225ミニでは、20万円~30万円程度の資金から売買をスタートすることができます。

また、「差金決済」という仕組みとなっており、株のように現物を売買するわけではありません。

買った時の値段と、売った時の値段の差額分だけが、利益または損失になります。

元手よりも大きな資金を動かして利益を得ることを「レバレッジ効果」といいます。

日経225ミニは、レバレッジをかけることで、元手よりも大きな資金を動かし、

利益を倍増させることが可能です。ただし、相場が反対に動いたら損失も大きくなります。

 

・銘柄の選択に悩む必要がない

株式投資では数多くの上場している企業の中から、見込みのある銘柄を探り出し、

自分が売買するものを絞り込む必要があります。

何を選べばいいのか、また、いろいろな銘柄をチェックするのは、発掘の楽しみもありますが、

労力がかかるのも事実です。また、選択肢が多いほど迷いも多くなります。

しかし日経225ミニでは、「日経平均株価」という1銘柄だけが取引の対象になるため、

銘柄選びの苦労はありません。

TVのニュースで株式市場の情報が伝えられるときは、いつも「日経平均株価」が

どうなったかということが最初に報道されるので聞いたことがあるという人も多いはずです。

それだけ相場の水準も把握しやすいといえます。

 

・個別株のような突発的リスクがない

個別株への投資の場合は、企業の不祥事や倒産などにより、突発的な

株価下落のリスクがあります。

日経225ミニは、東証一部上場企業225社の平均株価であるため

どこか1社の株が下がっただけでは、大きく影響を受けることはほとんどありません。

個別株では価格が大きく上昇したり、下落したりした場合には

「ストップ高」「ストップ安」といった売買規制が入り、買いたいのに買えなかったり、

売りたいのに売れなかったりすることが時々あります。

日経225ミニにはこのような規制は原則あません。

 

・売買がすぐに成立する流動性がある

日経225の市場では、毎日膨大な取引が行われています。

このため、自分の思ったタイミングでいつでも売買を成立させることができます。

株で流動性が低い銘柄は、思った値段で売買ができないことがありますが、

日経225では、いつでも売買が成立するだけの流動性があります。

・変動がゆるやかでトレンドをとらえやすい

日経225ミニは、日経平均株価が取引の対象です。

225社の平均株価であるため個別株に比べると突発的な動きやが少なくなり

変動が緩やかです。

ゆるやかな変動であるために、相場のトレンドをとらえやすくなっています。

 

・手数料が安くコスト面で有利

日経225ミニの売買手数料は非常に安くなっているので、

売買のコストは抑えることができます。

株式投資の「信用取引」も、レバレッジをかけることができ、売りと買いのどちらからでも

注文からでもできる点は、日経225の仕組みに似ています。

信用取引は、一定の委託保証金を担保にして、証券会社からお金を借りて

売買を行う仕組みです。

信用取引では、「金利」や「貸株料」が必要ですが日経225はこのようなコストはかかりません。

 

 


日経225ミニ・先物の魅力(1)売買が自由

2009年2月21日(土)

・「売り」「買い」が自由自在に行える

日経225は、買いと売りどちらからでも注文が可能です。

株式投資では基本的に「買い」しかできないので相場が下落基調なら、

利益を上げるのは難しくなります。

いい銘柄だとわかっていても、相場全体が下がっているときは回復するのを待つしか手がありません。

 

日経225なら、相場が下落基調なら売り注文を最初に入れて、

下がったところで「買い戻し」をすることができます。

株では考えられませんが、下がれば下がるほど利益が大きくなります。

 

もちろん、株と同じように買い注文を入れて、相場が上がったら売って

決済することで利益を得ることもできます。

 

株式相場全体が、上がっていくか、下がっていくかを考えて、

相場のダイナミックな動きについていくのが日経225ミニの投資スタイルです。

 

近年、株が暴落したサブプライムショックやリーマンショックでは、

多くの個人投資家やプロの機関投資家が大きな損失を出して資産を失いました。

基本的に「株を買う」戦略だったからです。

 

株が上がっていく相場なら、みんなが儲かってよいのですが、

そのような相場は永遠に続くわけではないのです。

 

何らかのきっかけで、ひとたび相場が崩れると株式市場全体が暴落することもあり得ます。

日本では1990年頃のバブル崩壊、2000年のITバブル崩壊、2006年のライブドアショックなど、

同じような相場が何度もありました。

 

このような相場では多くの投資家が損をしてしまいます。

一方でしっかりと確実に大きな利益を手にしている投資家もいるのです。

 

利益を残している投資家は、日経225などの株価指数の売買を行い、

相場の流れに乗って上がっても下がっても利益が出るような仕組みをもっているのです。

 

株の「信用取引」でも、売り注文から行うことが可能です。

いわゆる「空売り」ですが、日経225ミニの方が条件はよく、メリットが大きいのです。

 

信用取引は「空売り規制」によって売り注文を新規に出すことができなくなる時もありますが、

日経225ミニはそのような規制もありません。

 

相場が上に動きそうなら買い、下に動きそうなら売ることで、どちらでも利益を手にする

チャンスがあります。

 

どちらに動いても利益を出せるようしっかりと準備をしておきましょう。

 


日経225ミニ・先物での「追証」

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物では証拠金に不足が発生すると、取引を続けることができません。

不足した分の証拠金を追加で入金することを「追加証拠金」といい、

「追証」(おいしょう)とも呼ばれています。

追証が発生したときは、証券会社から電話または取引システムの画面上に表示する

などの方法で通知されます。

このような仕組みは、同じ証拠金取引であるFX(外国為替証拠金取引)でも同様です。

FXの場合は、「マージンコール」ということもあります。

日経225では、後場が終了した時点でポジションの損益が評価され、

このときに証拠金に不足が生じていた場合は、翌営業日の正午までに

不足分を入金する必要があります。

もし追加で証拠金を入金しない場合は、ポジション決済して損失を確定させる必要があります。

もし不足分の入金をせず、ポジションの決済もしない場合は、証券会社の判断により、

すべてのポジションが強制的に決済されることになります。

注意が必要な点は、必要証拠金額だけを口座に入金して取引した場合、

ほんの少しでもマイナス評価なれば追証が発生するということです。

証拠金額を割り込んでしまえば新規の取引はできません。

●「追証」は恐い?!

「追証」が発生すると怖いということがよく言われます。

損が拡大していることや、資金を追加しないと取引が続けられないこと、

入金しても、また追証が発生する可能性があるからです。

しかし、「追証」は、本来投資家を守るための仕組みです。

もし「追証」がなかったらどうなるでしょうか?

損失は際限なく拡大していきます。

自分の建てたポジションまで日経平均価格が戻ってくる保証はどこにもありません。

追証は、投資家の損失拡大を防ぐための「警告」ともいえます。

リスク管理上は、追証が発生するまでポジションを持つのは好ましい方法ではありません。

追証が発生したということは、大きな損失が進んでいるか、

証拠金がもともと少なかったか(つまり、レバレッジが高すぎた)のどちらかなのです。

追証が発生する前に、損が小さいうちに早めにポジションを決済する、あるいは余裕をもった

レバレッジで取引するのが正しい対応といえるでしょう。


日経225ミニ・先物の「証拠金」の仕組み(2)

2009年2月21日(土)

日経225ミニの最小単位である1枚だけ取引するときに必要な証拠金は、

5万円~15万円程度となります。

一律で決まっていないのには理由があり、相場の変動の大きさによって

証拠金の量が変化することや、株価の水準によっても増減するからです。

先物価格のもとになる日経平均株価は、ここ数年7000円~14000円程度の価格で

推移していますが、その時の価格水準や、変動の激しさによって、必要となる証拠金が

変わってくるのです。価格水準が高ければ必要証拠金も増し、変動が激しければ

証拠金も増える仕組みになっています。

必要とされる証拠金の計算のベースとなっているのは「SPAN証拠金」というもので

大証が毎週更新します。

いわゆる証拠金(=必要証拠金)は、「SPAN証拠金」から証券会社が定めるもので、

証券会社ごとに異なります。

SPAN証拠金の50%でよい業者、同じ額の100%とする業者、多めの120%とする業者など

さまざまです。

業者ごとの比較はこちらから。


日経225ミニ・先物の「証拠金」の仕組み

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物では、新規注文をするときに1枚当たり必要な資金が決まっています。

この資金のことを「証拠金」といい、「証拠金」を預けることで売買が可能になります。

この証拠金は担保のような性質をもっています。

ちょっとややこしいですが、この点はしっかり理解しておいてください。

(さらに…)


日経225ミニ・先物のリスクは?

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物は元本保証の投資商品ではありません。

株でも、買った時の価格よりも下がれば損が出ます。

信用取引で空売りをした場合は、売った時の価格よりも上がれば損が出ます。

日経225も同じように日経平均株価の変動次第で損失にもなり、利益にもなります。

特に「証拠金」とよばれる仕組みによって、投資元本の何倍もの資金を運用できることから、

利益が大きくなる半面、損失も大きくなる可能性があるのです。

場合によっては、資金以上の損失となる被ることもあります。

しかし、正しく仕組みを理解してリスクをしっかり管理すれば、単なる「ハイリスク」では

ないことが分かるはずです。

1)利益と損失はどのようにして発生するのか?

2)損失はどこまで拡大する可能性があるのか?

3)取引を行うときにはどんな情報が把握できるのか?

4)相場や取引について自分で対応できること、できないことは何か?

どんな投資商品でも、このようなことを理解してから投資するのは最低限必要なことです。

まったく初めてという方は、しっかり予備知識をつけてからスタートしてください。


海外でも取引される日経225

2009年2月21日(土)

日経225は国内では大証だけで取引されていますが、海外の取引所でも売買されています。

「Nikkei225」として上場し、日本で取引されていない時間帯でも日経平均株価の先物取引として売買されています。

「海外版日経225」とも呼べる2つのマーケットです。

  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
  • シンガポール取引所(SGX)

それぞれの取引所が開いている時間は次の通りです。

■シカゴ・マーカンタイル取引所(CME:Chicago Mercantile Exchange)

23:00~6:15 ※夏時間は1時間早くなる

■シンガポール証券取引所(SGX:Singapore Exchange)

8:45~15:30、16:30~20:00  ※大証より開始時間が15分早い

なお、CMEではGlobexという24時間取引もあります。
取引所取引ではありませんが個人投資家でもCFDを使えば24時間取引が可能です。

■海外の取引所の動向にも注目

取引所が違っていても、それぞれの取引所で売買されている価格は、おたがいに影響を及ぼします。

たとえば、日経平均株価が9000円で取引を終了し、ニューヨーク時間になってから米国で株の全面高があったとします。

ニューヨークダウや、ナスダックといった米国の株価指数が大幅上昇となれば、それにつられてnikkei225も上昇します。仮にnikkei225が円換算で9300円で引けたとします。

すると、翌朝の大証では、日経平均が9300円前後で寄りつくといったことが起こります。多少のズレも生じますが、海外市場で取引されていたnikkei225の価格が意識され、そこに近い所に落ち着くのです。

それだけ、米国の株価指数であるニューヨークダウやナスダックの株価の動きは、多くの市場参加者が注目しています。

CMEで取引されるnikkei225は、大証の日経225にも影響を与えますし、その反対に、大証で取引を終えた日経225の価格は、CMEのnikkei225にも同じように影響を与えます。

■15分早いSGXも注目される

もうひとつのシンガポール取引所(SGX)も見逃せません。

シンガポールの外資系証券や、日本の大手証券や生損保の機関投資家、

ヘッジファンドなどが参加しているこの取引所は、

日本の前場よりも15分早い午前8時45分にオープンします。

ニューヨークの取引が終わった後、日経平均株価の先物取引として最初に動くのはSGXです。

このため、日本の市場が開く9時までの間は、SGXの動向に注目している市場参加者は多いのです。

大口の投資家は、大証とSGXを使ってそれぞれ反対売買するなどのヘッジをしていることもあります。

SGXでの日経225の動きも大証の日経225に影響を与えています。

海外の市場で取引されている日経225の値動きにも注目することで、

その日の動向の手掛かりを得ることができます。


日経225はいつ、どこで取引されているのか?

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物の取引所は、国内では大阪証券取引所(大証)のみです。

といっても、証券会社を通じて注文を行うため、投資家が大証に行く必要はありません。

我々個人投資家は、証券会社を通じて注文を行います。

大証は、集まった注文を受付けて大規模な証券売買システムで売買の処理をします。

取引可能な時間は以下の通りです。

■大阪証券取引所

9:00-11:00 前場

12:30-15:10 後場

16:30-20:00 夕場

■特別日には注意

特別な日として大発会、大納会があります。

大発会(だいはっかい)は、新年最初の営業日のことで、

大証では午後の取引が行われません。

土日・祝祭日が重ならなかった場合は1月4日です。

また、大納会(だいのうかい)は、年内最後の営業日のことです。

土日・祝祭日が重ならなかった場合は12月30日です。

この日は、前場の終了時刻が11:10となります。後場と夕場の取引が行われません。

それぞれ一年に1回しかないので普段は意識する必要はありませんが、

もしこの日にデイトレードをする場合、前場に建てたポジションを後場に

持ち越してから決済しようとしても、後場・夕場とも取引ができないため

翌日までポジションを持ち越すことになるので注意してください。

※なお取引時間帯については将来変更になる可能性があります。

FXの24時間取引が個人投資家の間で人気となっていることもあり、

国内外での需要も高まっていることから大証でも海外取引所と連携した

24時間取引の実現を近い将来計画しているようです。


日経225の「限月」とは何か?

2009年2月21日(土)

株式投資には売買の期限はありませんが、日経225ミニ・先物の取引には期限が決められています。

「先物取引」とは何か?でも説明したように、期限があるのです。

日経225では、この期限が3ヶ月毎に決められていて、期限となる月のことを「限月」といいます。

3月、6月、9月、12月が限月になります。

また、限月の取引最終日(=満期日)は、その限月の第二金曜日と決められています。

この満期日のことをSQ日ともいいます。

日経225ミニは、このうち直近の2つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月が取引の対象です。

日経225先物は、5つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月、12限月、翌年3限月、翌年6限月。

限月を過ぎるとその限月のものは取引されなくなって、新たな限月のものが市場に上場されます。

もし手持ちのポジションがある場合は、満期日までに決済する必要があります。

買ったポジションなら売り決済、売ったポジションなら買い決済します。

ちなみに、買ったものを売り、売ったものを買うことを「反対売買」といいます。

ポジションがある場合は、満期日の前日までに反対売買を行って決済をする必要があります。

注意が必要なのは、

  • 満期日の前日までに決済しない場合は、自動的に決済されてしまう
  • 満期日の前日では日中の取引だけが対象となる(夕場は対象外)

という点です。

SQ日の前日は通常は木曜日です(平日の場合)。

木曜日の夕場まで持ち越したポジションがあれば、その限月の取引はすでに終了しているため決済ができず、翌日の寄り付きで自動的に決済されることになります。

ちょっとややこしいですが、SQ日前は要注意ということをよく理解しておいてください。

このような仕組みになっているため日経225では限月を超えてポジションを持ち続けることはできません。

長期で持ち続けたい場合は、いったんその限月のものを決済して、

同時に次の限月のポジションを建て直すことになります。

このことを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーの時点で含み損益は確定します。

日経225ミニ・先物では、資金量にもよりますが長期投資を行うのはあまり一般的ではなく、短期売買向きといえます。

なお、限月の近いほど取引高が多く流動性が高くなります。

流動性の高い方が、一般的には売買が成立しやすいので注文時には有利なことが多いです。

長くポジションを持ち続ける必要がなければ、近い限月のものを選んだほうがよいでしょう。

SQ日が近づくにつれて、次の限月のものに市場参加者が移っていくため、

取引量は徐々に少なくなっていきます。

SQ日に近いときは、出来高(売買された取引量)を見ながら、多い方を選ぶということも有効でしょう。