株バブルへGoか大幅下落か?
為替のほうは相変わらずの動きが続いていますが、最近非常に値動きが分かりやすくなっている市場があります。
それは、日経平均株価などの株価指数です。トレンドが分かりやすい時に、乗っていくのは儲けのコツの一つといえます。株が分かりやすい時には、株価指数の売買も面白いです。
為替とどう関係あるのか? 関係は大ありです。今は株価の動きに為替が引っ張られていることが多いのです。
チャートを見てみましょう。日経先物(≒日経平均株価)の週足チャートです。
そしてこちらが日足チャート。
リーマンショックから始まった暴落は、3月で底打ち。6月~7月上旬にはいったん調整が入りましたが、現在も上昇中。本日は日経平均が年初来高値を更新し、昨年10月上旬の水準まで戻しています。
7月中旬からの上昇は目を見張るものがあります。日経平均1時間足(60分)チャートです。
どうですか、この上昇のチャートは・・・・ほとんど一直線です。
実は、日経平均に限った事ではありません。 NYダウ、ナスダックなど米国の株価指数はもちろん、欧州やアジアの国々でも同様のことがおきています。
注目すべきは中国やインドなど新興国の株価指数は、一足先にリーマンショック前の水準まで戻していることです。
つまり株価指数は、景況感の良し悪しにかかわらず世界のどの国でも3月中旬から上昇を続けています。
景気が良くなったことを示すのかというと、そうではないでしょう。
●なぜ株価が上昇しているのか?
ファンダメンタルズが示すものは、GDPのようなマクロなものから企業業績のようなミクロなものまで、相変わらずの厳しい状況です。
しかし株価は、勢いよく上がり続けています。そして株を買わなきゃ!と思う人が増えるような状況に向かいつつあります。この背景にあるのは、通貨の過剰流動性だと言われています。
実体を伴わずに株価だけが上昇している状況は「バブル」ですね。期間は長くありませんが、現在も明らかに株バブルが進行しているといえそうです。過去と比べたら、まだまだプチバブルという規模。
悪い悪いと指摘され続けて1年以上経つ世界経済。株価暴落や円高などの警戒感は、依然として根強いです。しかし、相場参加者が警戒していると、案外暴落は起こらないものです。起こっても調整程度、暴落までには至りません。こんな急速に上昇すると予想していた人は、むしろ少数派でしょう。
●今後はどうなる?
為替は?さて、ここからが問題です。
この上昇トレンドが続いてプチバブルがミニバブルになるのか。
それともここらが限界で、天井をつけたあとは例年どおりる夏~秋の暴落相場がやって来るのか。
あるいは、方向感なくレンジで動くのか。
どのシナリオもあり得ますし、予想しても仕方ないと思います。利益につなげるためには、相場の動きをしっかりと見て、その動きについていき予測が外れたら、損切りで対処する。
暴落するはずだとか、上がるはずだという思い込みがあると勝ちにくくなってしまう相場です。
「株バブルなんてイマイチ非現実的だけど、そんなシナリオもあるかもね」というくらいで構えておくのもよいと思います。
再度の株価暴落がくるなら、はっきりとした動きで誰が見てもわかるような相場になります。それならそれで、日経先物を売るなどの対処で十分利益を狙えます。
レンジ内で、上下を繰り返すかもしれません。
いずれにしても、値動きがわかりやすく、トレンドが見えやすい時だけ参戦するというスタンスでいればよさそうです。
これに連動するように、商品市場の価格や、資源国通貨の為替が動いていることはよく知られていることでしょう。
為替のほうは、株価指数トレンドしやすい通貨として、「ユーロ円」、「豪ドル円」などのクロス円の動きにも要注目です。
株価指数が上がっていけば、これらの通貨も上昇しやすく、下がるなら下落しやすいという傾向があります。
主要な株価指数の動きもよくみていれば色々な発見があります。是非チェックしてみてください。
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