日経225ミニ・先物の「証拠金」の仕組み
日経225ミニ・先物では、新規注文をするときに1枚当たり必要な資金が決まっています。
この資金のことを「証拠金」といい、「証拠金」を預けることで売買が可能になります。
この証拠金は担保のような性質をもっています。
ちょっとややこしいですが、この点はしっかり理解しておいてください。
日経225ミニ・先物では、新規注文をするときに1枚当たり必要な資金が決まっています。
この資金のことを「証拠金」といい、「証拠金」を預けることで売買が可能になります。
この証拠金は担保のような性質をもっています。
ちょっとややこしいですが、この点はしっかり理解しておいてください。
日経225ミニ・先物は元本保証の投資商品ではありません。
株でも、買った時の価格よりも下がれば損が出ます。
信用取引で空売りをした場合は、売った時の価格よりも上がれば損が出ます。
日経225も同じように日経平均株価の変動次第で損失にもなり、利益にもなります。
特に「証拠金」とよばれる仕組みによって、投資元本の何倍もの資金を運用できることから、
利益が大きくなる半面、損失も大きくなる可能性があるのです。
場合によっては、資金以上の損失となる被ることもあります。
しかし、正しく仕組みを理解してリスクをしっかり管理すれば、単なる「ハイリスク」では
ないことが分かるはずです。
1)利益と損失はどのようにして発生するのか?
2)損失はどこまで拡大する可能性があるのか?
3)取引を行うときにはどんな情報が把握できるのか?
4)相場や取引について自分で対応できること、できないことは何か?
どんな投資商品でも、このようなことを理解してから投資するのは最低限必要なことです。
まったく初めてという方は、しっかり予備知識をつけてからスタートしてください。
日経225は国内では大証だけで取引されていますが、海外の取引所でも売買されています。
「Nikkei225」として上場し、日本で取引されていない時間帯でも日経平均株価の先物取引として売買されています。
「海外版日経225」とも呼べる2つのマーケットです。
それぞれの取引所が開いている時間は次の通りです。
■シカゴ・マーカンタイル取引所(CME:Chicago Mercantile Exchange)
23:00~6:15 ※夏時間は1時間早くなる
■シンガポール証券取引所(SGX:Singapore Exchange)
8:45~15:30、16:30~20:00 ※大証より開始時間が15分早い
取引所が違っていても、それぞれの取引所で売買されている価格は、おたがいに影響を及ぼします。
たとえば、日経平均株価が9000円で取引を終了し、ニューヨーク時間になってから米国で株の全面高があったとします。
ニューヨークダウや、ナスダックといった米国の株価指数が大幅上昇となれば、それにつられてnikkei225も上昇します。仮にnikkei225が円換算で9300円で引けたとします。
すると、翌朝の大証では、日経平均が9300円前後で寄りつくといったことが起こります。多少のズレも生じますが、海外市場で取引されていたnikkei225の価格が意識され、そこに近い所に落ち着くのです。
それだけ、米国の株価指数であるニューヨークダウやナスダックの株価の動きは、多くの市場参加者が注目しています。
CMEで取引されるnikkei225は、大証の日経225にも影響を与えますし、その反対に、大証で取引を終えた日経225の価格は、CMEのnikkei225にも同じように影響を与えます。
もうひとつのシンガポール取引所(SGX)も見逃せません。
シンガポールの外資系証券や、日本の大手証券や生損保の機関投資家、
ヘッジファンドなどが参加しているこの取引所は、
日本の前場よりも15分早い午前8時45分にオープンします。
ニューヨークの取引が終わった後、日経平均株価の先物取引として最初に動くのはSGXです。
このため、日本の市場が開く9時までの間は、SGXの動向に注目している市場参加者は多いのです。
大口の投資家は、大証とSGXを使ってそれぞれ反対売買するなどのヘッジをしていることもあります。
SGXでの日経225の動きも大証の日経225に影響を与えています。
海外の市場で取引されている日経225の値動きにも注目することで、
その日の動向の手掛かりを得ることができます。
日経225ミニ・先物の取引所は、国内では大阪証券取引所(大証)のみです。
といっても、証券会社を通じて注文を行うため、投資家が大証に行く必要はありません。
我々個人投資家は、証券会社を通じて注文を行います。
大証は、集まった注文を受付けて大規模な証券売買システムで売買の処理をします。
取引可能な時間は以下の通りです。
■大阪証券取引所
9:00-11:00 前場
12:30-15:10 後場
16:30-20:00 夕場
特別な日として大発会、大納会があります。
大発会(だいはっかい)は、新年最初の営業日のことで、
大証では午後の取引が行われません。
土日・祝祭日が重ならなかった場合は1月4日です。
また、大納会(だいのうかい)は、年内最後の営業日のことです。
土日・祝祭日が重ならなかった場合は12月30日です。
この日は、前場の終了時刻が11:10となります。後場と夕場の取引が行われません。
それぞれ一年に1回しかないので普段は意識する必要はありませんが、
もしこの日にデイトレードをする場合、前場に建てたポジションを後場に
持ち越してから決済しようとしても、後場・夕場とも取引ができないため
翌日までポジションを持ち越すことになるので注意してください。
※なお取引時間帯については将来変更になる可能性があります。
FXの24時間取引が個人投資家の間で人気となっていることもあり、
国内外での需要も高まっていることから大証でも海外取引所と連携した
24時間取引の実現を近い将来計画しているようです。
株式投資には売買の期限はありませんが、日経225ミニ・先物の取引には期限が決められています。
「先物取引」とは何か?でも説明したように、期限があるのです。
日経225では、この期限が3ヶ月毎に決められていて、期限となる月のことを「限月」といいます。
3月、6月、9月、12月が限月になります。
また、限月の取引最終日(=満期日)は、その限月の第二金曜日と決められています。
この満期日のことをSQ日ともいいます。
日経225ミニは、このうち直近の2つの限月が取引できます。
今が4月なら6限月、9限月が取引の対象です。
日経225先物は、5つの限月が取引できます。
今が4月なら6限月、9限月、12限月、翌年3限月、翌年6限月。
限月を過ぎるとその限月のものは取引されなくなって、新たな限月のものが市場に上場されます。
もし手持ちのポジションがある場合は、満期日までに決済する必要があります。
買ったポジションなら売り決済、売ったポジションなら買い決済します。
ちなみに、買ったものを売り、売ったものを買うことを「反対売買」といいます。
ポジションがある場合は、満期日の前日までに反対売買を行って決済をする必要があります。
注意が必要なのは、
という点です。
SQ日の前日は通常は木曜日です(平日の場合)。
木曜日の夕場まで持ち越したポジションがあれば、その限月の取引はすでに終了しているため決済ができず、翌日の寄り付きで自動的に決済されることになります。
ちょっとややこしいですが、SQ日前は要注意ということをよく理解しておいてください。
このような仕組みになっているため日経225では限月を超えてポジションを持ち続けることはできません。
長期で持ち続けたい場合は、いったんその限月のものを決済して、
同時に次の限月のポジションを建て直すことになります。
このことを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーの時点で含み損益は確定します。
日経225ミニ・先物では、資金量にもよりますが長期投資を行うのはあまり一般的ではなく、短期売買向きといえます。
なお、限月の近いほど取引高が多く流動性が高くなります。
流動性の高い方が、一般的には売買が成立しやすいので注文時には有利なことが多いです。
長くポジションを持ち続ける必要がなければ、近い限月のものを選んだほうがよいでしょう。
SQ日が近づくにつれて、次の限月のものに市場参加者が移っていくため、
取引量は徐々に少なくなっていきます。
SQ日に近いときは、出来高(売買された取引量)を見ながら、多い方を選ぶということも有効でしょう。
「先物取引」って何だろう?という人も多いと思います。
「サキモノトリヒキ」と聞くと、なんだか危なそうとか、胡散臭そうとのイメージを持っている人も多いようです。
先物取引を一口でいえば、「あらかじめ定めた期日に、特定の商品を約束した条件で取引すること」。
現時点での価格、売買する数量、期日を前もって取り決めしておき、満期に達したら約束した条件で売買を行う取引方法です。
この契約自体は、危ないものだったり、胡散臭いものではありませんよね。
日経225ミニ・先物取引では、現時点の「日経平均株価」(たとえば10,000円)について、ある期日(たとえば3ヶ月後)に、売買を行うということになります。
商品先物の場合は、大豆や米、ガソリンなどといった「商品」の価格が取引対象になりますが、日経225ミニ・先物では、「日経平均株価」が先物取引の対象になるのです。
実際の売買で重要になってくるのは「期限」(または期日)です。日経225では3カ月ごとに期限がきまっています。このことを「限月」(げんげつ)と言います。
限月とは? ・・・別の記事で説明します。