日経225の「限月」とは何か?
株式投資には売買の期限はありませんが、日経225ミニ・先物の取引には期限が決められています。
「先物取引」とは何か?でも説明したように、期限があるのです。
日経225では、この期限が3ヶ月毎に決められていて、期限となる月のことを「限月」といいます。
3月、6月、9月、12月が限月になります。
また、限月の取引最終日(=満期日)は、その限月の第二金曜日と決められています。
この満期日のことをSQ日ともいいます。
日経225ミニは、このうち直近の2つの限月が取引できます。
今が4月なら6限月、9限月が取引の対象です。
日経225先物は、5つの限月が取引できます。
今が4月なら6限月、9限月、12限月、翌年3限月、翌年6限月。
限月を過ぎるとその限月のものは取引されなくなって、新たな限月のものが市場に上場されます。
もし手持ちのポジションがある場合は、満期日までに決済する必要があります。
買ったポジションなら売り決済、売ったポジションなら買い決済します。
ちなみに、買ったものを売り、売ったものを買うことを「反対売買」といいます。
ポジションがある場合は、満期日の前日までに反対売買を行って決済をする必要があります。
注意が必要なのは、
- 満期日の前日までに決済しない場合は、自動的に決済されてしまう
- 満期日の前日では日中の取引だけが対象となる(夕場は対象外)
という点です。
SQ日の前日は通常は木曜日です(平日の場合)。
木曜日の夕場まで持ち越したポジションがあれば、その限月の取引はすでに終了しているため決済ができず、翌日の寄り付きで自動的に決済されることになります。
ちょっとややこしいですが、SQ日前は要注意ということをよく理解しておいてください。
このような仕組みになっているため日経225では限月を超えてポジションを持ち続けることはできません。
長期で持ち続けたい場合は、いったんその限月のものを決済して、
同時に次の限月のポジションを建て直すことになります。
このことを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーの時点で含み損益は確定します。
日経225ミニ・先物では、資金量にもよりますが長期投資を行うのはあまり一般的ではなく、短期売買向きといえます。
なお、限月の近いほど取引高が多く流動性が高くなります。
流動性の高い方が、一般的には売買が成立しやすいので注文時には有利なことが多いです。
長くポジションを持ち続ける必要がなければ、近い限月のものを選んだほうがよいでしょう。
SQ日が近づくにつれて、次の限月のものに市場参加者が移っていくため、
取引量は徐々に少なくなっていきます。
SQ日に近いときは、出来高(売買された取引量)を見ながら、多い方を選ぶということも有効でしょう。