カテゴリー:基礎(初級)

日経225の「限月」とは何か?

2009年2月21日(土)

株式投資には売買の期限はありませんが、日経225ミニ・先物の取引には期限が決められています。

「先物取引」とは何か?でも説明したように、期限があるのです。

日経225では、この期限が3ヶ月毎に決められていて、期限となる月のことを「限月」といいます。

3月、6月、9月、12月が限月になります。

また、限月の取引最終日(=満期日)は、その限月の第二金曜日と決められています。

この満期日のことをSQ日ともいいます。

日経225ミニは、このうち直近の2つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月が取引の対象です。

日経225先物は、5つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月、12限月、翌年3限月、翌年6限月。

限月を過ぎるとその限月のものは取引されなくなって、新たな限月のものが市場に上場されます。

もし手持ちのポジションがある場合は、満期日までに決済する必要があります。

買ったポジションなら売り決済、売ったポジションなら買い決済します。

ちなみに、買ったものを売り、売ったものを買うことを「反対売買」といいます。

ポジションがある場合は、満期日の前日までに反対売買を行って決済をする必要があります。

注意が必要なのは、

  • 満期日の前日までに決済しない場合は、自動的に決済されてしまう
  • 満期日の前日では日中の取引だけが対象となる(夕場は対象外)

という点です。

SQ日の前日は通常は木曜日です(平日の場合)。

木曜日の夕場まで持ち越したポジションがあれば、その限月の取引はすでに終了しているため決済ができず、翌日の寄り付きで自動的に決済されることになります。

ちょっとややこしいですが、SQ日前は要注意ということをよく理解しておいてください。

このような仕組みになっているため日経225では限月を超えてポジションを持ち続けることはできません。

長期で持ち続けたい場合は、いったんその限月のものを決済して、

同時に次の限月のポジションを建て直すことになります。

このことを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーの時点で含み損益は確定します。

日経225ミニ・先物では、資金量にもよりますが長期投資を行うのはあまり一般的ではなく、短期売買向きといえます。

なお、限月の近いほど取引高が多く流動性が高くなります。

流動性の高い方が、一般的には売買が成立しやすいので注文時には有利なことが多いです。

長くポジションを持ち続ける必要がなければ、近い限月のものを選んだほうがよいでしょう。

SQ日が近づくにつれて、次の限月のものに市場参加者が移っていくため、

取引量は徐々に少なくなっていきます。

SQ日に近いときは、出来高(売買された取引量)を見ながら、多い方を選ぶということも有効でしょう。


「先物取引」とは何か?

2009年2月21日(土)

「先物取引」って何だろう?という人も多いと思います。

「サキモノトリヒキ」と聞くと、なんだか危なそうとか、胡散臭そうとのイメージを持っている人も多いようです。

先物取引を一口でいえば、「あらかじめ定めた期日に、特定の商品を約束した条件で取引すること」。

現時点での価格、売買する数量、期日を前もって取り決めしておき、満期に達したら約束した条件で売買を行う取引方法です。

この契約自体は、危ないものだったり、胡散臭いものではありませんよね。

日経225ミニ・先物取引では、現時点の「日経平均株価」(たとえば10,000円)について、ある期日(たとえば3ヶ月後)に、売買を行うということになります。

商品先物の場合は、大豆や米、ガソリンなどといった「商品」の価格が取引対象になりますが、日経225ミニ・先物では、「日経平均株価」が先物取引の対象になるのです。

実際の売買で重要になってくるのは「期限」(または期日)です。日経225では3カ月ごとに期限がきまっています。このことを「限月」(げんげつ)と言います。

限月とは? ・・・別の記事で説明します。


株価指数とは?日経平均株価とは?

2009年1月20日(火)

株価指数とはなんでしょうか?

日本で最も有名なものは「日経平均株価」です。

米国のニューヨークダウやナスダック、英国のFTSEや、中国の上海総合指数・香港ハンセン指数、など聞いたことがあるかもしれません。

株価指数とは、株式市場全体や一部の銘柄をグループ化し、その値動きを平均化した値です。

 

「日経平均株価」なら、東証一部に上場している約1700の企業の中から225銘柄を抽出してその株価を平均化したものです。

流動性の高い225銘柄が選ばれているため、日本を代表する企業の株価全体が上がっているのか、下がっているのかを示す指数といえます。

個別銘柄の値動きをみていると見えないことでも、株価指数の値動きを見れば株価全体が上がっているのか下がっているのか、株式市場のトレンドの方向や勢いを知ることができます。

225銘柄が採用されていることから「日経225」と呼ばれることもあります。

 


日経225ミニ・先物とは?

2009年1月18日(日)

「日経225ミニや日経225先物って何?」という人。
なんか危なそうとか、難しそうだなというイメージを持っているかもしれません。

でもなんか興味があるという人にとって、基礎の基礎を解説していきます。

日経225ミニ・先物とは、日経平均株価を対象とする先物取引です。

難しく聞こえるかもしれませんが、いたってシンプルです。

「日経平均株価」が上がるか下がるかだけを予想します。

上がりそうなら買い注文、下がりそうなら売り注文を入れることで相場が上がっても下がっても利益が狙えます。つまり、上昇相場でも、下降相場でも利益が狙うことができるのです。

少額資金から始められ、元手の何倍もの資金を運用できます(レバレッジの効果)。これにより短期間で大きな利益を得ることも可能です。

ほかにも色々なメリットがあります。

  • 株やFXのように銘柄選びや通貨ペア選びには苦労しない
  • 注目するのは日経平均株価ひとつ
  • 大きな市場であるため売買がすぐに成立する(流動性がある)
  • コストが安い
  • 株のリスクヘッジにも活用できる

もちろん狙う利益が大きくなれば、それに応じたリスクもあります。

しかし、リスク管理をしっかりとできれば、日経225ミニ・先物は非常に魅力のある投資商品です。