カテゴリー:トレードコラム(余談)

システムトレード実売買結果(2010/5/14)

2010年5月14日(金)

●日経225ミニM

トレードなし 0円

5月合計: -40円

 

●日経225ミニS

トレードなし 0円

5月合計: -20円

 

連日上下に荒っぽい動きですが、止まるべきところでは止まり、動くところでは動くとテクニカルに素直な値動きになっています。つまりダマシが少ないので、こういう動きが続くならロジックも有効に働いてきます。5月の相場では一進一退で損益の変化は面白みのない展開ですが、3月~4月と比べればいい傾向です。

あと約2ヶ月で夕場が延長になるはずですが、ちゃんと期日にやってくれるかな。ロジック的にはあまりいじることはないのですが、NYの開始のところは注意が必要かと思います。

2007年9月に夕場開始した当初は、出来高も少なかったですが、3年経過して今回の時間延長。早めに盛り上がるかもしれませんね。大口が延長時間に参加するかにも影響されるでしょう。システムトレードには有利と考えますが、一方で仕掛け的な動きが増える可能性もあるのでじっくり見ていく必要があります。

(19:50記)

 

 


システムトレード実売買結果(2010/4/30)

2010年4月30日(金)

●日経225ミニM

11080L → 11080C ±0円 (SLP: 0/5) 4月合計:-45円

●日経225ミニS (Bから改名)

本日のトレードなし ±0円  4月合計:+210円

 

ギャップで上下に振られるだけ、日中の値動きは乏しいです。かれこれ数カ月になるでしょうか。しかしこれも相場で時々訪れるパターン。

では、ギャップを損益に含めるスイングトレードがいいのか?結論から言えば優劣ではありません。スイングトレードについては、投資の王道でありますが、日経225ではやや不利な面もあります。これについてはまた別のカテゴリーで書いていきます。

Mシステムは、4月も若干の損失計上となってしまいました。ただ稲妻が落ちるような損失を計上することもなく乗り切ることができました。

デイトレは無理にINする必要はありません。しかし、相場環境によって冴えない結果が3ヶ月も続くということになると、いよいよしびれを切らしてしまうの人間の性です。

イライラしてエントリーなどは裁量トレードではやってはいけないことですが、システムトレードでも、損失や勝てない期間が続くことをシステムにビルトインされたものだと理解できるかどうか。

頭でわかっていても、気持ちで納得することが出来るか。これはとても難しいものです。一朝一夕にはいきませんね。「トレードから人生を学んだ」とは師匠の言葉の一つですが、この言葉の意味がわかるのに1年以上はかかりました。

記録を付けるだけになってしまっているこのブログですが、そろそろコラムの方にも着手していこうと思います。4月の月間は別途アップです。

(20:17記)


システムトレード実売買結果(2010/4/22)

2010年4月22日(木)

●日経225ミニM

10895S → 10930C -35円 (SLP: -5/0)  4月合計: -95円

今日のチャートは珍しい形になりましたね、100円幅を一往復半。ちょっとした材料で乱高下するような荒っぽい値動きです。まだ夕場は1時間以上ありますが。下手にエントリーしたら3往復ビンタもあり得るわけです・・・今日はエントリー1回で損切り。

●日経225ミニB

別戦略はバンドとみなしていなかったのでエントリーがありませんでした。ただ、こういう値動きで利益が取れるロジックではあります。バンドシステムの4月合計は+190円。今月勝率は良いですが、値幅の小さい今の相場では利益もこれくらい。400円など取れていた頃がずいぶん昔に感じます。

●その他

スイングトレードがいいかというと、投資期間や許容損失の考え方次第。スイングのシステムもありますが、オーバーナイトのギャップで勝てるときもあれば負けるときもあります。損小利大になる仕組みがあればOKですが、蓋を開けてみないと分からないということだと、ギャップで翻弄されてしまいます。これも24時間化となれば、ずいぶん条件が違ってきます。

とはいえ、ザラ場の値動きでもボラは出てきてますね。

(18:55記)


システムトレード実売買結果(2010/4/20)

2010年4月20日(火)

●日経225ミニ

11000L → 10960C -40円 (SLP: 0/10)

4月合計: -75円

調整は入りましたが、他指数などを見ても底固いという印象です。大きく崩れるにはちょっと材料に欠ける相場でしょう。

テクニカル的には、ギャップアップ後は、更に上へ動くこともありますが、逆にギャップを埋める方向に動けばこれも大きいです。結局もみあいになることもあり、最近はその傾向が特に強いです。

11000のブレイクアウトはつかの間でした。抵抗線もあったのでやや不利なエントリーでした。二択なるならエッジが発揮できるのですが、三択だと分は悪いですね。

今の環境、日中のレンジが狭いためデイトレードは大勝もしませんが、大きな損にもなりにくい。今週~来週に一度くらいはザラ場でも大きな動きが来るのがこれまでのパターンですが、4月はどうなりますか。

(20:31記)


システムトレード実売買結果(2010/3/29)

2010年3月29日(月)

●日経225ミニ

11060L  → 11065C +5円 (SLP:  5/5)

エントリーポイントはいまいちでしたが、方向はあっているのでギャップ以外での値動きが出てくればというところです。

テクニカル的にはレジスタンスになっていた水準で、今度はサポートされるかどうか。底固さが確認できれば上昇相場が継続しやすいところです。

欧州発のネガティブな材料は出尽くした感が広がっているのか海外株価指数や為替などもリスクポジションが増えてきているようです。こういう相場は、ショート筋が踏まれながら上昇が続くものですがどうなるか。2009年にも何度かありました。

残り2営業日です。

3月合計: -60円

(20:10記)


システムトレード実売買結果(2010/3/12)

2010年3月12日(金)

●日経225ミニ

本日のトレードなし ±0円

出来高は少ないながらも、それなりのボリュームはあります。しかし値幅がありません。エントリーのきっかけもなく、今日も見送りとなりました。

3月合計: -35円

3月に入ってから日経は600~700円くらい上昇してますが、日中の値動きには乏しく、デイトレードには逆境となっています。これは過去何度もありましたし、もっと長く続くこともあり得えます。動くとすれば、来週から月末にかけてでしょう。動かないとしたらGW頃まで続く可能性もありそうですが、どうなるか。

日足のチャートは上を目指しています。今年の高値と安値でフィボナッチラインを引くと、高値からの23.6%(76.4ライン)でちょうど止まっている形。ここは上値が重たくなっている10700円のラインです。上に抜けたら11000円が目標。頭を抑えられるシナリオなら10500円でサポートされるかどうかという展開が予測されます。

n225日足20100312

(19:37記)


システムトレード実売買結果(2010/3/10)

2010年3月10日(水)

●日経225ミニ

10255S → 10275C -20円 (SLP: 5/5)

ラージの出来高は、期先の6月限とあわせても5万枚弱と盛り上がらない相場の中、エントリーして小幅損切りでした。

3月合計: -35円

東京時間でレンジから抜けて動く時が来るとすれば、相場全体が相当に動く時です。今は新しい材料もなく膠着しているのでなさそうですが。

昨年は3月下旬から動きましたがどうなるか。相場は膠着するほど動くのに必要なエネルギーも溜まっていきます。解放されるのがいつなのかは誰にも予想できませんが、その時はかならず来るものです。それを逃さないようにするには、ひたすら運用を続けるのみですね。

 

(20:18記)


システムトレード実売買結果(2010/3/2)

2010年3月2日(火)

●日経225ミニ

本日のトレードなし ±0円

3月合計: +5円

レンジ相場でしたね。テクニカル的には止まるべきところで止まり、レンジを形成しています。株も為替も同様です。

「相場の動きがすべてであり、素直に従うのみ」と、これも師匠の言葉ですがこんな時は様子見が一番良いでしょう。

このような相場で利益を出せるシステムもあるんですが・・・問題はレンジかどうかの判定をどう行うか。裁量だとわかりやすいチャートでも、ロジックにするのは意外と大変だったりします。システムトレーダーにとって悩ましい問題ですよね。

レンジ相場といっても、いろんなパターンがあり、利益を取りやすいのとそうでないのがあります。「トレンドが発生するのは全体の2割」というような言われ方をすることがありますが、では残りの8割はレンジ相場なのか?

大きな意味では正しいのでしょう。では8割のレンジ相場で利益が出せるかというとそう簡単ではありません。

エントリーする機会が多くても、勝ちトレードにならなければ意味がありません。多くの人がレンジだとみなすチャートになっているかどうか。無秩序な動きなのか、そうでないのか。そんなところがポイントになると考えています。

(20:16記)


システムトレード実売買結果(2010/2/5)

2010年2月5日(金)

●日経225ミニ

10050S → 10100C   -50円 (SLP 5/0)

NYダウの大幅下落を受けてギャップダウンで開始。緩やかな下落で途中エントリーするも、後場の戻しで損切りとなりました。昨日と同じような形でのエグジットです。

チャート的には、利益が伸ばせるパターンですが、エグジットのロジックとうまく噛みあわずに取りのがしています。こういう時、得られそうな利益が得られないので精神的にはショックが大きいものですが、仕掛けが間違っているわけではないので、ボラが高まっているこここ数日の相場はしっかりと取れるチャンスも出てきました。

日経は10000円割れ。欧州時間でよく動き、夕場では新値がつくことが多いですね。

2月合計: -140円

余)夕場の時間帯ですが、昨日、今日と裁量トレードで入るタイミングがありました。これは昔からやっている他の指数を見ながらエントリーするという方法なのですが、システムトレードの環境によっては他の指標を参照することができず、自動売買のロジックに組み入れるのが困難なところでもあります。最近はその可能性も開けてきているのですが。

(18:42記)

 


ランダムエントリーで勝てるのか(1)

2009年12月25日(金)

日経225の売買で、過去のデータを一切参照することなく 売り or 買いを毎日ランダムに行うとします。

このランダムエントリーで長期的に利益が残せるか、というのが今回のテーマです。

結論から言うと、エグジットルール次第で利益を残しやすいシステムを作るのは可能だと思われます。しかし実売買ではコスト負けします。

検証結果から導いた結論でなぜそうなるのかについてはいくつかの仮説が出てきます。それは最後に触れるとして、まずはシミュレーションの具体的な内容を書いていきましょう。

1)毎日9:30にランダムにエントリーを行う

直前の動きなど一切関係なく、コイン投げによって、その日が買いか売りかを決めるとします。

時刻にあまり意味はありませんが、エントリー時刻は9:30としました。

2)エグジットは損小利大のルールで行う

エグジットでは損は小さく、利益は大きくなるようにします。目標とする利益の大きさは固定せずにいわゆるトレーリングストップ方式とします。損切りは、ボラティリティによって変化させますが、利益に比べて損失が小さくなるようにします。シミュレーションでは、当サイトで使っているシステムのエグジットロジックを一部変更して用いました。

3)シミュレーション条件

期間: 2007/1/1~2009/12/24 5分足

売買回数: 730回 (1日1回売買のデイトレード、夕場への持ち越しあり)

試行回数: 200回 x 2

約3年間の5分足のチャートで、730回のランダムなエントリーが発生します。この試行を200回繰り返します<試行A>。

さらに、エントリーの売りと買いを、全く逆にして、同じ乱数で200回繰り返します<試行B>。

【結果】

<試行A>

総損益:最大7955 平均2408.4 最小-2645

勝率:最大45.34% 平均41.42% 最小37.17%

平均損益比: 最大1.77 平均1.49 最小1.36

P/F:最大1.41 平均1.12 最小0.88

総損益プラスvs総損益マイナス: 172回 vs  28回 (200回試行)

<試行B>

総損益:最大7685 平均2649.4 最小-2930

勝率:最大46.03% 平均41.67% 最小37.67%

平均損益比: 最大1.73 平均1.49 最小1.23

P/F:最大1.38 平均1.13 最小0.87

総損益プラスvs総損益マイナス: 171回 vs 28回 1引分 (200回試行)

【考察】

乱数に偏りがあって勝ち or 負けのどちらかが多くなっているとすれば、試行Aと試行Bの結果が異なるはず(同じ擬似乱数で売買が逆の試行なので)ですが、ほぼ同じ。

勝率40%程度は、損小利大のトレンドフォロー戦略の典型例といえそう。平均損益比が大きい(平均:約1.49)ので結果として200回の試行では利益が出ています(総損益平均2400~2600円)。総損益はプラスになる回数のほうが多くなりました(総損益がプラスになる率=約86%)。

ランダムなエントリーだったとしても、エグジットルール次第で利益を残しやすいトレードを行うことが可能と言えるでしょう。

この理由については、相場をランダムウォークと仮定した時よりも、実際の値動きはトレンドが大きくなる(継続しやすい)傾向があるからだと考えます。つまりコイン投げでエントリーしていても、いずれトレンドに乗れるならば、その時に得られる利益のほうが、早めの損切りで蓄積される損失よりも大きいから利益が残しやすいということです(それでも負けになることもあるわけで、トレンドの発生した方向とエントリーの方向が合わなかった頻度が多かった時。しかしトータルで見れば期待値は高い)。

ところで、実際に売買コスト(手数料・スリッページ)を加味すれば、どうでしょうか。

スリッページ往復5円なら、730回 x 5円 = 3650円 がマイナスであり、手数料も加われば、平均総損益(2400~2600円)を上回るため、分が悪く、負けることのほうが多くなります。

コイン投げのエントリーだけでは、実売買では勝てないということになります。ではどうすればいいのかというと、支配的要因であるエントリーの精度を高めるという、当たり前の話になります。

物の本によれば、ランダムエントリーでもエグジット次第で100%の勝ちになるようなことが書いてあったのですが、本当かなと思ったところからこの検証をしてみました。予想よりも高く(86%)と、結果にちょっと驚きましたが、100%ではないのでむしろ自然な気がします。

トレンド発生時のトレードという観点から言えば、エントリーとエグジットは独立したものではないので、エントリーだけランダムにしてこのようなシミュレーションしても、実は評価は難しいところがあります。さらにエントリー時刻が一定、1日1回という今回のテスト方法も結果に歪みを与えているかもしれません。

他にもいくつか条件を変えてテストしたことがあるので、機会があればまた記事にしてみようと思います。

いずれにしても、今のシステムトレードのエグジットルールがそれなりにうまく機能してそうだということを、数値で把握することができたと思っています。