カテゴリー:株価指数・先物取引

海外でも取引される日経225

2009年2月21日(土)

日経225は国内では大証だけで取引されていますが、海外の取引所でも売買されています。

「Nikkei225」として上場し、日本で取引されていない時間帯でも日経平均株価の先物取引として売買されています。

「海外版日経225」とも呼べる2つのマーケットです。

  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
  • シンガポール取引所(SGX)

それぞれの取引所が開いている時間は次の通りです。

■シカゴ・マーカンタイル取引所(CME:Chicago Mercantile Exchange)

23:00~6:15 ※夏時間は1時間早くなる

■シンガポール証券取引所(SGX:Singapore Exchange)

8:45~15:30、16:30~20:00  ※大証より開始時間が15分早い

なお、CMEではGlobexという24時間取引もあります。
取引所取引ではありませんが個人投資家でもCFDを使えば24時間取引が可能です。

■海外の取引所の動向にも注目

取引所が違っていても、それぞれの取引所で売買されている価格は、おたがいに影響を及ぼします。

たとえば、日経平均株価が9000円で取引を終了し、ニューヨーク時間になってから米国で株の全面高があったとします。

ニューヨークダウや、ナスダックといった米国の株価指数が大幅上昇となれば、それにつられてnikkei225も上昇します。仮にnikkei225が円換算で9300円で引けたとします。

すると、翌朝の大証では、日経平均が9300円前後で寄りつくといったことが起こります。多少のズレも生じますが、海外市場で取引されていたnikkei225の価格が意識され、そこに近い所に落ち着くのです。

それだけ、米国の株価指数であるニューヨークダウやナスダックの株価の動きは、多くの市場参加者が注目しています。

CMEで取引されるnikkei225は、大証の日経225にも影響を与えますし、その反対に、大証で取引を終えた日経225の価格は、CMEのnikkei225にも同じように影響を与えます。

■15分早いSGXも注目される

もうひとつのシンガポール取引所(SGX)も見逃せません。

シンガポールの外資系証券や、日本の大手証券や生損保の機関投資家、

ヘッジファンドなどが参加しているこの取引所は、

日本の前場よりも15分早い午前8時45分にオープンします。

ニューヨークの取引が終わった後、日経平均株価の先物取引として最初に動くのはSGXです。

このため、日本の市場が開く9時までの間は、SGXの動向に注目している市場参加者は多いのです。

大口の投資家は、大証とSGXを使ってそれぞれ反対売買するなどのヘッジをしていることもあります。

SGXでの日経225の動きも大証の日経225に影響を与えています。

海外の市場で取引されている日経225の値動きにも注目することで、

その日の動向の手掛かりを得ることができます。


日経225はいつ、どこで取引されているのか?

2009年2月21日(土)

日経225ミニ・先物の取引所は、国内では大阪証券取引所(大証)のみです。

といっても、証券会社を通じて注文を行うため、投資家が大証に行く必要はありません。

我々個人投資家は、証券会社を通じて注文を行います。

大証は、集まった注文を受付けて大規模な証券売買システムで売買の処理をします。

取引可能な時間は以下の通りです。

■大阪証券取引所

9:00-11:00 前場

12:30-15:10 後場

16:30-20:00 夕場

■特別日には注意

特別な日として大発会、大納会があります。

大発会(だいはっかい)は、新年最初の営業日のことで、

大証では午後の取引が行われません。

土日・祝祭日が重ならなかった場合は1月4日です。

また、大納会(だいのうかい)は、年内最後の営業日のことです。

土日・祝祭日が重ならなかった場合は12月30日です。

この日は、前場の終了時刻が11:10となります。後場と夕場の取引が行われません。

それぞれ一年に1回しかないので普段は意識する必要はありませんが、

もしこの日にデイトレードをする場合、前場に建てたポジションを後場に

持ち越してから決済しようとしても、後場・夕場とも取引ができないため

翌日までポジションを持ち越すことになるので注意してください。

※なお取引時間帯については将来変更になる可能性があります。

FXの24時間取引が個人投資家の間で人気となっていることもあり、

国内外での需要も高まっていることから大証でも海外取引所と連携した

24時間取引の実現を近い将来計画しているようです。


日経225の「限月」とは何か?

2009年2月21日(土)

株式投資には売買の期限はありませんが、日経225ミニ・先物の取引には期限が決められています。

「先物取引」とは何か?でも説明したように、期限があるのです。

日経225では、この期限が3ヶ月毎に決められていて、期限となる月のことを「限月」といいます。

3月、6月、9月、12月が限月になります。

また、限月の取引最終日(=満期日)は、その限月の第二金曜日と決められています。

この満期日のことをSQ日ともいいます。

日経225ミニは、このうち直近の2つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月が取引の対象です。

日経225先物は、5つの限月が取引できます。

今が4月なら6限月、9限月、12限月、翌年3限月、翌年6限月。

限月を過ぎるとその限月のものは取引されなくなって、新たな限月のものが市場に上場されます。

もし手持ちのポジションがある場合は、満期日までに決済する必要があります。

買ったポジションなら売り決済、売ったポジションなら買い決済します。

ちなみに、買ったものを売り、売ったものを買うことを「反対売買」といいます。

ポジションがある場合は、満期日の前日までに反対売買を行って決済をする必要があります。

注意が必要なのは、

  • 満期日の前日までに決済しない場合は、自動的に決済されてしまう
  • 満期日の前日では日中の取引だけが対象となる(夕場は対象外)

という点です。

SQ日の前日は通常は木曜日です(平日の場合)。

木曜日の夕場まで持ち越したポジションがあれば、その限月の取引はすでに終了しているため決済ができず、翌日の寄り付きで自動的に決済されることになります。

ちょっとややこしいですが、SQ日前は要注意ということをよく理解しておいてください。

このような仕組みになっているため日経225では限月を超えてポジションを持ち続けることはできません。

長期で持ち続けたい場合は、いったんその限月のものを決済して、

同時に次の限月のポジションを建て直すことになります。

このことを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーの時点で含み損益は確定します。

日経225ミニ・先物では、資金量にもよりますが長期投資を行うのはあまり一般的ではなく、短期売買向きといえます。

なお、限月の近いほど取引高が多く流動性が高くなります。

流動性の高い方が、一般的には売買が成立しやすいので注文時には有利なことが多いです。

長くポジションを持ち続ける必要がなければ、近い限月のものを選んだほうがよいでしょう。

SQ日が近づくにつれて、次の限月のものに市場参加者が移っていくため、

取引量は徐々に少なくなっていきます。

SQ日に近いときは、出来高(売買された取引量)を見ながら、多い方を選ぶということも有効でしょう。


「先物取引」とは何か?

2009年2月21日(土)

「先物取引」って何だろう?という人も多いと思います。

「サキモノトリヒキ」と聞くと、なんだか危なそうとか、胡散臭そうとのイメージを持っている人も多いようです。

先物取引を一口でいえば、「あらかじめ定めた期日に、特定の商品を約束した条件で取引すること」。

現時点での価格、売買する数量、期日を前もって取り決めしておき、満期に達したら約束した条件で売買を行う取引方法です。

この契約自体は、危ないものだったり、胡散臭いものではありませんよね。

日経225ミニ・先物取引では、現時点の「日経平均株価」(たとえば10,000円)について、ある期日(たとえば3ヶ月後)に、売買を行うということになります。

商品先物の場合は、大豆や米、ガソリンなどといった「商品」の価格が取引対象になりますが、日経225ミニ・先物では、「日経平均株価」が先物取引の対象になるのです。

実際の売買で重要になってくるのは「期限」(または期日)です。日経225では3カ月ごとに期限がきまっています。このことを「限月」(げんげつ)と言います。

限月とは? ・・・別の記事で説明します。


株価指数とは?日経平均株価とは?

2009年1月20日(火)

株価指数とはなんでしょうか?

日本で最も有名なものは「日経平均株価」です。

米国のニューヨークダウやナスダック、英国のFTSEや、中国の上海総合指数・香港ハンセン指数、など聞いたことがあるかもしれません。

株価指数とは、株式市場全体や一部の銘柄をグループ化し、その値動きを平均化した値です。

 

「日経平均株価」なら、東証一部に上場している約1700の企業の中から225銘柄を抽出してその株価を平均化したものです。

流動性の高い225銘柄が選ばれているため、日本を代表する企業の株価全体が上がっているのか、下がっているのかを示す指数といえます。

個別銘柄の値動きをみていると見えないことでも、株価指数の値動きを見れば株価全体が上がっているのか下がっているのか、株式市場のトレンドの方向や勢いを知ることができます。

225銘柄が採用されていることから「日経225」と呼ばれることもあります。

 


日経225ミニ・先物とは?

2009年1月18日(日)

「日経225ミニや日経225先物って何?」という人。
なんか危なそうとか、難しそうだなというイメージを持っているかもしれません。

でもなんか興味があるという人にとって、基礎の基礎を解説していきます。

日経225ミニ・先物とは、日経平均株価を対象とする先物取引です。

難しく聞こえるかもしれませんが、いたってシンプルです。

「日経平均株価」が上がるか下がるかだけを予想します。

上がりそうなら買い注文、下がりそうなら売り注文を入れることで相場が上がっても下がっても利益が狙えます。つまり、上昇相場でも、下降相場でも利益が狙うことができるのです。

少額資金から始められ、元手の何倍もの資金を運用できます(レバレッジの効果)。これにより短期間で大きな利益を得ることも可能です。

ほかにも色々なメリットがあります。

  • 株やFXのように銘柄選びや通貨ペア選びには苦労しない
  • 注目するのは日経平均株価ひとつ
  • 大きな市場であるため売買がすぐに成立する(流動性がある)
  • コストが安い
  • 株のリスクヘッジにも活用できる

もちろん狙う利益が大きくなれば、それに応じたリスクもあります。

しかし、リスク管理をしっかりとできれば、日経225ミニ・先物は非常に魅力のある投資商品です。