カテゴリー:システムトレード成績評価

日経225システムに新顔

2012年2月29日(水)

一部の方にはご案内済みですが、日経225のシステムに新しい戦略が加わりました。

昨年2月から日経225でのスイングトレードのトレードを研究し、トレードシステムの開発を続けてきました。ある程度のところまではできていたのですが、どうしても相場つきに左右されやすいです。

結果的にはデイトレードで完結したほうが成績が安定するため、スイングトレードはFXのシステムに任せて、日経225では今回もデイトレード。

チャート分析にはスイングの手法を取り入れています。日足と15分足それぞれにおいてトレンドや乱雑さ、値幅というものを見るようにしました。これまでは5分足ベースで日足も3日分だけでしたので。もっと長いタイムスパンで俯瞰するようにしたということです。エントリーロジックも一部ブレイク系を残していますが、ほぼ入れ替えました。

これまで上昇相場での買いエントリーがあんまり得意ではなかったのですがその点も改善しています。

FX・225で新システム投入後1~2ヶ月経過。フォワードでも、前のシステムより成績良好です。ここ1~2年の中・小規模の値幅でもエントリーするためトレード頻度も増えています。

以前のシステムもまだ使えると思っています。当初は併用しつつ徐々にウェイトを移しながら新システムへ移行していきます。

2月も気がつけば最終日。今月のトレードを振り返ってみますと為替相場はトレンドの転換期だったため、FXのシステムは2月中旬までかなり振り回されました。
下旬から回復傾向です。今は株価指数のほうが値動きはわかりやすいですね。為替は瞬間的な上下の幅が大きくてストップを切らされやすいです。

225のシステムはそろって今月は順調でした。久々に出てきた値幅をうまく利益に変えることができています。こういう相場が来ないとトレンドフォロー戦略は活きてこないので当然なのですが。上昇幅のほうが大きかったので、買いの苦手な旧戦略よりも、新戦略のほうが利幅は大きくなってます。

3月もこの動きが継続するのか、おとなしくなってしまうのか。節目を上に抜けたのでどちらもありえますね。大きく抜けたので一旦は調整、その後も上昇というのがメインシナリオでしょうか。下方リスクはわりと小さいのではと見ています。大きく下がるためにはみんなが上向きのトレンドについていく相場が必要不可欠。まだそこまでは育っていないように見えます。


リスク回避の動き?

2011年8月1日(月)

円高、スイスフラン高、その他通貨全面安。そして株安。典型的なリスク回避の動きになっていますが、仕掛けっぽい感じですね。

ドル円も注目されていますが、ドルスイスやユーロスイスも底なしになってきました。果たして続くか。

システムトレードはFXのみ稼働中です。ユーロドル、ユーロ円、豪ドル円でショートしています。

 

 


2010年12月システムトレード実売買成績

2011年1月4日(火)

2010年12月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

12月は閑散相場のため値動きに乏しく、エントリー回数も普段の半分程度だった。利益も損失も大きくなりにくい相場で、11月のように大きな勝ちがなく月間成績は両システムとも損失計上となった。

2010年日経相場の特徴としてはギャップでの動きに比べて日中、イブニングでの値動きが小さかった。デイトレードでの短期トレンドフォローは、あまりエッジがなかった年だった。ギャップを含めた値動きで見ればトレンドも時々発生していたが、週足、月足で見れば日経はこれといった方向感がない。海外の株価指数と比べると上昇のトレンドがあまり発生しなかったことも特徴の一つ。

夕場取引時間が延長されたことによって当初は値動きが大きくなることが期待されたが、そのようなケースは稀で実際にはもみあいになっていることがほとんど。このため新規にエントリーする場というよりも、利益を伸ばすかポジション調整の場としての活用が現実的といえる。

今後の日経相場でトレンドが発生すれば利益拡大のチャンスはあるが、問題は2010年のような相場つきが今後も続く場合にどう対処するかということ。これについては、月間成績評価とは別のテーマなので別の記事をアップします。

 

●FXシステムトレード評価

FXシステムは成績表の記載方法を検討中だが、システムのトータルでは12月は利益計上となった。そして概ね2010年の成績は良好だった。

株価指数と似たような動きをする通貨ペアであるEURJPYなどは上記と同様の条件だとすればトレンドフォロー戦略は不利とも考えられたが、システムの戦略がスイングトレードであることと、NY時間もトレードを行うことで違いがある。自作システムでは、2010年はデイトレードよりもスイングにエッジがあったと言える。

スイングトレードであることに加え、為替相場は基本的に日経先物の休場となる昼休みや翌日までの休場となる時間がないため、システムが稼動している時間が長くても柔軟に対応できる。

また、EURUSDなど値動きの傾向が異なる通貨ペアでもトレードを行うことで、トレンドの発生頻度が分散され損益の安定化=ポートフォリオ化に効果があることが分かってきたため、FX用のシステムは複数継続運用とする。

 


2010年11月システムトレード実売買成績

2010年12月1日(水)

2010年11月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

11月は大きく動く日が何度かあった。システムMはブレイクでダマシにあうことが多く、相場状況が利益に結びつかなかった。システムSはバンドトレードをおりまぜながら先月からの傾向を継続しロジックが有効に機能した。

システムMは平均利益76.25円、平均損失-52.14円とペイオフレシオは先月から継続で悪くないが勝率26.7%と悪化したため月間でやや損失計上。先月と同様の成績。

システムSは平均利益72.14円、平均損失-32.5円と先月と同水準で良好。勝率は先月22.7%から36.84%とやや向上したため月間利益も増えた。小さな損を積み重ね、大きな勝ちを月に2~3回とるという戦略のポリシー通りになっている。

両システムともスリッページは5円前後で良好。

 


2010年10月システムトレード実売買成績

2010年11月1日(月)

2010年10月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

相場状況が変わらずブレイクアウト系のエントリーはあまり機能しない。ただシステムSのバンドトレードロジックが、ようやく勝ちにつながってきている。

システムMは平均利益83.8円、平均損失-56.4円とペイオフレシオは悪くないが、勝率30%が程度で月間では損失計上。先月よりは上向き。バージョンアップしたノイズフィルタがプラス方向に機能した。旧バージョンではさらに100円超の損失計上となる。

システムSは平均利益75.0円、平均損失-27.5円と良好。ただし勝率が22.7%程度であり月間ではわずかな利益計上。大きな勝ちを取る機会が少ないが、ドローダウンからは回復傾向。

どちらも最新バージョンでの集計。大きなロジック変更はなし。先月の集計ではバンドトレードのロジックが9月は機能していなかったように書いていたが、実際にはBO系の負けが大かったことによるもので問題なしと判断した。なお10/26はシステムSの最新版は+65円の利益(サイン)だったが実売買の設定ができていなかっため記載からは外している。両システムともスリッページは先月よりもさらに低下し5円以下だった。

 


2010年9月システムトレード実売買成績

2010年10月4日(月)

2010年9月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

介入などによる急な動きはあったものの限られた値幅で上下に振られて大きい勝ちのない月だった。どちらのシステムも勝率が悪化。

システムMは平均利益67円、平均損失50円。勝率が27%程度なので先月のように「勝率は低くても損小利大で結果的に月間利得」とはならず。トレード内容に関してはNY時間では改善が可能。その他のトレードは短期トレンドフォローの性質上は避けられない損失。

システムSは平均利益46円、平均損失46円。勝率が18%弱とそろそろ回復が期待されたがさらに勝率が悪化した。損失幅は月間としては過去最大で300円超。ただ月間ドローダウンは過去と大差なし。一ヶ月では損失が回復しなかったものの累積損失の大きさ(DD)は、月間平均とさほど変わらない。夕場改善される点システムMと同様。ただし相場付きからすればバンドトレードのロジックが有利に働くはず。9月に機能しなかったのは何故か要検証。

スリッページは5円前後で安定。

 


2010年8月システムトレード実売買成績

2010年9月2日(木)

2010年8月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

システムMはまずまずの成績。勝率は低くても損小利大で結果的には月間利得益を計上。スリッページが小さいのは、一度有利な方向に大きくスリップしたためです。それを除いても、5円前後と理論値に近い値です。

システムSは、ドローダウン期に入っています。7月から勝率が回復してきませんが、これ以上負けが増えるよりも勝ちが増える方が可能性としては高いでしょう。調子が良くなくても損失は抑えられています。月間ドローダウンは平均値と同等で損失は許容範囲内といえます。スリッページは優秀でした。

両システムとも延長された夕場の動き、とくにNY時間で翻弄される傾向が目立ちます。先月とは逆の結果に。NY時間に対応したバージョンも開発しているので、近々実売買投入予定です。

 


2010年7月システムトレード実売買成績

2010年8月3日(火)

2010年7月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

システムMは負けが少なく、損小利大にもなっており、相場の動きに合致していました。ドローダウンから回復傾向であり理想的なレコードといえます。

システムSは、7月下旬の連敗があって成績を落としました。失敗に終わる仕掛けやドテンッが多い印象です。勝率2~3割程度という状況は先月もありましたが、今月は相場の動きには噛み合いませんでした。今月は+10円でも手数料負けでわずかにマイナス。ただ損失幅が小さいのは良い傾向です。

全般を通して、延長された夕場の動きには、翻弄されることもありましたが、利益を伸ばす局面もあり、今のところは有利に働いています。

なお両システムもスリッページが5円程度におさまってきています。

 


2010年6月システムトレード実売買成績

2010年7月2日(金)

2010年6月 システムトレード成績

 

 

●日経225 システムトレード評価

勝率が2~3割程度と負けトレードの割合が高いが、勝ちトレードの利益が大きく負けトレードの損失をカバーし、月間成績としては両システムともプラス。相場と咬み合っていなくてもこのような形で利益が残るのが理想的な状態。 6月中旬~下旬ではボラの低下で不利な状況が続いたが、大きなトレンドも何度か発生し獲得利益が大きいトレードが目立った。

EXITロジックの見直しも継続中。

●その他

GoogleのSpredsheetを使ってみました。集計の都合で1日のトレードが複数回あっても合算して計算。


2010年5月システムトレード実売買成績の評価

2010年6月7日(月)

2010年5月システムトレード実売買成績と評価

システムM システムS
サイン 実損益 サイン 実損益
5月6日 5 5 なし なし
5月7日 -60 -65 なし なし
5月10日 -55 -60 -50 -55
60 60 80 65
5月11日 100 90 35 30
5月12日 -60 -70 -55 -65
-30 -35
5月13日 0 0 0 0
50 40
5月14日 なし なし なし なし
5月17日 -60 -60 40 45
5月18日 -90 -100 -25 -30
0 -90 -100
5月19日 -55 -55 -55 -55
5月20日 -5 -10 75 65
5月21日 なし なし なし なし
5月24日 なし なし なし なし
5月25日 260 255 265 265
5月26日 -10 -20 15 10
5 5
5月27日 30 30 -35 -40
10 0 -75 -80
5月28日 -5 -15 -5 -15
-30 -30 -30 -35
5月29日 なし なし なし なし

 

システムM システムS
サイン 実損益 サイン 実損益
20105月損益() 40 -40 110 10
利益 470 445 560 520
損失 -430 -485 -450 -510
プロフィットファクター 1.09 0.92 1.24 1.02
トレード回数 21 21 19 19
Profit Trades 7 6 7 7
Loss Trades 10 10 10 10
勝率 33% 29% 37% 37%
トレード期待値(円) 1.90 -1.90 5.79 0.53
最大利益(円) 260 255 265 265
最大損失(円) -90 -100 -90 -100
平均利益(円) 67.14 74.17 80.00 74.29
平均損失(円) -43.00 -48.50 -45.00 -51.00
平均損益(円) 24.14 25.67 35.00 23.29
ペイオフレシオ 1.56 1.53 1.78 1.46
平均スリッページ 0 3.81 0 5.26

●評価

5月のシステムMは、若干の損失計上。最大ドローダウンの更新はなかったが、月間ドローダウンの平均値を超えるときもあった。システムSは若干利益。

2月~4月の保合相場とはまったく異なりボラティリティが急激に増大。一般的にはトレンド追従でボラティリティを活用するれば利を伸ばすことが可能になるが、どちらのシステムも相場の急峻な値動きに対応出来ない月となった。

具体的には場と場のギャップに翻弄されることが多く損失がかさんだ。5/25で大きく取り返すことで難を逃れたが、利益を伸ばせる場面でも、決済の 境界問題で逃すということがあった。

システムの特徴としてはボラが高くても、上下にふられる値動きは基本的に苦手とする。ただ、このような動きが長期化することは近年では少ないためルールそのものを今月のような相場に合わせるのは得策ではないと思われる。2月~4月で成績が振るわないシステムMについては、連続での月間損失となっているが、損失を計上している中身は全く異なっている点には注意が必要。

●その他

5月はかなり値が軽くなっていた。24時間で見ればさらにボラが増大していて、上がったかと思えば大きく下がるというような荒い値動きになっている。6月に入ってもボラの高い相場は継続しているため、2月~4月のような相場つきはひとまず終了したと考えてよさそう。